日本の15歳未満の子どもの推定数が1秒ごとに表示されるシステム。東北大学経済学研究科の吉田浩教授らの研究グループが開発し、2012年5月10日に同大学が発表した。「子ども人口時計」はインターネットで一般公開されている(http://mega.econ.tohoku.ac.jp/Children/)。ここで表示される子どもの推定数は、総務省が公表した日本の子どもの人口、11年4月1日時点の約1693万人と、12年4月1日時点の約1665万人とを比較して得た変化率をもとに算出されたもの。1年間で約28万人の子ども人口が減少しているが、その減少速度は約100秒に1人の割合であることが、このシステムから読み取れる。また「日本の子どもの数が一人になるまでの残された時間」も同時に表示されており、仮にこのままの速度で子どもの数が減り続けると、1000年後の3012年5月には日本から子どもがいなくなるという。具体的な数字を常に表すことで少子化問題の重大性と、効果的な対策を早急に打ち出すことの必要性を社会により強く認識させることが吉田教授らの狙い。