認可保育所は、児童福祉法に基づき、都道府県の認可を受けた保育施設のこと。市区町村が運営する公立と社会福祉法人や民間事業者が運営する私立があり、施設の広さや保育士の人数、給食施設など国が定めた設置基準を満たしている必要がある。運営費などは、公立・私立ともに国や都道府県、市町村からの助成がある。2008年4月時点で、認可保育所は全国に約2万3000カ所、利用児童数は約202万人。認可外保育所は、認可保育所以外の保育施設の総称で無認可保育所とも呼ばれる。ベビーホテルや事業所内保育施設などがある。運営費は、基本的に保護者からの保育料で賄われている。認可外保育所は、06年度で全国に約1万カ所で約23万人の児童が利用している。認可外保育所には、各都道府県が独自の基準で設けている保育所もあり、東京都の認証保育所、神奈川県の認定保育施設などがある。管轄省庁の厚生労働省では、保育施設を正式には「保育所」と呼ぶが、一般には認定保育園、認定外保育園、無認可保育園などといった呼ばれ方もする。09年3月6日、舛添要一厚生労働大臣は、認可保育所に入所できない待機児童が08年4月時点の1万9550人から08年10月時点で4万184人と急増したことから、保育ママへの支援拡充や、認可保育所と同程度の基準を満たしている認可外保育所を賃貸物件で開設する場合、改修費や入居時費用などの一部を補助するなどの方針を明らかにした。