おもに香港などを拠点に活動する国際的な窃盗組織の総称。閉店後の貴金属店や宝石店の外壁に油圧ジャッキなどを使って穴を開けて侵入し、貴金属類を盗み出す犯行手口が特徴とされる。グループは香港系の中国系外国人が中心とされるが、それ以外に、韓国系、台湾系のグループも存在するという。日本では1980年代後半以降、爆窃団の手口による犯罪が頻発し、90年代に入っても被害が続出した。これまで摘発されたのは大半が中国系外国人で、取り締まり強化などにより一時、日本での活動は沈静化していたが、2005年ごろから再び活発化した。10年1月2日、東京銀座の貴金属店から大量の高級腕時計、約2億4500万円相当が盗まれる多額窃盗事件が起き、犯行の状況から爆窃団の関与が疑われた。1月9日に、香港の警察当局がこの事件の盗品情報と一致する腕時計を所持していた中国人男女6人の「爆窃団」グループ逮捕を発表し、そのうち5人が1月11日までに起訴された。