ペン型注射器向けにテルモが開発した、極細の使い捨て注射針。2005年に発売された。糖尿病患者のインスリン注射や、成長ホルモン注射、ワクチン注射などの自己注射に使用されている。直径0.2ミリで、針の先端へ行くほど外径も内径も細くなるダブルテーパー構造のため、従来の針よりも注射時の痛みが軽減されるのが特徴。また、針先の角度を緩やかにすることで強度を保っている。12年9月に同社から発売されたナノパスニードルⅡは、直径0.18ミリと世界最細の針先になり、以前より傷口が小さく浅くて済む。また、ダブルテーパー構造に加え、非対称刃面構造(アシンメトリーエッジ)が採用され、皮膚への挿入がスムーズになったこともあり、さらに痛みが軽減され、患者の肉体的、精神的負担が小さくなった。