ホームレスを支援する非営利団体「ビッグイシュー基金」が、路上生活者に向けて作製した、路上での苦境を生き抜くための情報をまとめたガイドブック。A5版サイズ32ページの小冊子で、2009年1月から、大阪府のホームレスを対象に無料で配布されている。「食べものがないとき」「体調がわるいとき」「宿泊するところがないとき」「仕事を探したいとき」「若い人が仕事を探すとき」「今すぐ仕事をしたいとき」の六つの項目で構成され、大阪の地域におけるそれぞれの対処方法や助言などが紹介される。路上生活のノウハウの提供を目的とするのではなく、あくまで、路上での生活から抜け出して自立をしてもらうことを目的としたもの。厚生労働省が08年1月に行った調査では、全国には1万6018人のホームレスが路上生活をおくっており、前年の調査に比べて2546人(13.7%)減少したとされるものの、大阪府には4300人以上の路上生活者がいる。ビッグイシュー基金では、今後、東京やその他の地域を対象にした『路上脱出ガイド』の作製も考えているという。