不動産管理会社などからなる(財)日本賃貸住宅管理協会(東京都)が提案する「めやす賃料表示制度」で使われる賃料。月々の賃料と公益費、礼金、敷金、更新料、退去時に修繕費などとして引かれる敷引金(しきびききん)を合計して、4年間、賃貸契約した場合の月間平均額を指す。この間、賃料の値上げなどの契約更新はないものとして計算される。なお、仲介手数料や更新手続きの事務手数料、保険料などは含まれない。めやす賃料表示制度とは、賃貸物件の案内に、通常の賃料に全国一律の基準で算出しためやす賃料を併記しようというもの。近年、賃貸物件の更新料や敷金などのトラブルが増えているため、借り主側が最終的にどれくらいの金額を支払うのかをわかりやすくして、トラブルを未然に防ぐのを目的としている。2010年10月5日から順次、導入していき、会員以外の団体などにも広く普及させていく予定。しかし、賃貸住宅は地域によって商習慣も異なるため、反発も多い。