放射線量の計測機器であるガイガーカウンターを、広く一般に普及させることを目的としたプロジェクト。ガイガーカウンターは、ガイガー=ミューラー計数管あるいはGM計数管といい、管状の検出部を通過した電離放射線を検出し、その数を数値化することでX線、ベータ線、ガンマ線などの空間線量が計測できる。2011年3月に起きた東京電力福島第一原子力発電所の事故以後、市場価格が高騰して入手困難となった。そこで本プロジェクトでは、安価なガイガーカウンターを欲しい人に届けるため、オリジナルのソフトウエア、基板設計図などのハードウエア、製作方法まですべてをオープンソースとしてホームページで無料公開し、誰でも利用できるようにしてある。検出部に使用する特殊部品のGM管さえ安く入手できれば、電子工作程度の知識で、通常6万円以上するガイガーカウンターを1万円台で作ることができるという。プロジェクトに賛同する有志メーカーが独自に商品化し、通信販売サイトやNPO法人を通じて、完成品を限定販売する試みも行われている。