本州の青森港と北海道の函館港を結ぶ高速フェリーで、2007年9月1日に就航。オーストラリアで製造されたアルミ軽合金製の船体は、全長112m、船幅30.5m、約1万tで、双胴型のフェリーとしては世界最大級。最大800人と普通自動車約350台の搭載が可能で、東日本フェリー株式会社(北海道函館市)が、1日4往復を運航する。「ナッチャンRera」の名称は、船体に描かれたイラストの作者である小学生の愛称と、風を意味するアイヌ語「レラ」を組み合わせたもの。1908年に旧国鉄が青函航路を開設して以降、同航路の運航時間はほぼ変わらず約4時間を要していたが、約36ノット(時速約67km)の速力を持つナッチャンReraは、約2時間の大幅短縮を実現。青森港~函館港間を、カーフェリーとしては最短の1時間45分で結ぶ。双胴型の採用などにより、波の影響が少なくなり、安定した運航が可能とされる。