自殺者を減少させるために設置された政府の専門組織。日本の年間の自殺者が12年連続で3万人を超えている状況を踏まえ、緊急対策として2010年9月7日に発足した。構成員は、内閣府特命担当大臣、国家公安委員会委員長、厚生労働大臣が共同座長を務め、内閣府副大臣、厚生労働副大臣、経済産業副大臣、内閣府大臣政務官、文部科学大臣政務官、厚生労働大臣政務官、警察庁次長らが出席する。タスクフォース(対策本部)の設置期間は11年3月31日までで、初会合では、10年の年間自殺者を13年ぶりに3万人未満に減らすことを目標に、(1)全国のハローワークで心の健康相談に応じられる体制の整備、(2)中小企業経営者向け相談体制の充実、(3)多重債務者向けの相談窓口の整備、強化、(4)人権相談の推進のほか、全国的な啓発活動の展開や、内閣府の経済社会総合研究所に「分析班」を設け、自殺の原因や背景を探るなど、各府省庁が連携して自殺対策の取り組みを実施することを決めた。