内臓や脳など体の中心に熱が集まらなくなることで起こる冷え性のタイプ。冷え性には他に、手足の先が冷える四肢末端型、足や腰など下半身だけが冷える下半身型、体全体に冷えを感じる全身型などがある。内臓型は、腹部、二の腕、太ももに冷えを感じるが、手足の先や体は温かく火照っていて、汗をかきやすいために、冷え性だと自覚しにくい。内臓温度(深部体温)といわれる体の内部の温度は、通常は37度前後だが、36.3度以下の場合は内臓型冷え性の可能性が高い。内臓が冷えることで、体の中にガスがたまって下痢や便秘が起こりやすい、体が重くてだるい、抵抗力が落ちて風邪をひきやすい、膀胱炎にかかりやすくなる、などの症状が現れるほか、脳が冷えれば思考能力も低下する。原因として、運動不足や栄養不足などによる血流障害、新陳代謝の低下、ホルモンバランスの異常、ストレス、不規則な生活などの影響で、自律神経や交感神経の働きが低下して体温のコントロールがうまくいかなくなることがあげられる。また、冷たい食べ物をとりすぎることで胃腸が直接冷える内臓冷えも臓器の血行に悪影響を及ぼすことから、冬よりも夏に悪化することが多い。