身体活動の強度や運動の量を表す単位。生活習慣病予防の目安に使われる。メッツが身体活動の強度を表し、エクササイズが身体活動の量を表す。これまで肥満であるかどうかの判定はBMI(Body Mass Index 肥満指数)を基準にしていたが、厚生労働省は2006年7月、「健康づくりのための運動指針2006~生活習慣病予防のために~<エクササイズガイド2006>」で新たに基準値を示した。身体活動の強さが安静時の何倍に相当するかをメッツで表し、座って安静にしている状態を1メッツとする。買い物などの普通歩行は3メッツ、バドミントンや庭の草むしりは4.5メッツに相当する。この身体活動の強度に実施時間を掛けたもの(メッツ時)をエクササイズで表す。たとえば、3メッツの普通歩行を1時間行った場合は、「3メッツ×1時間=3エクササイズ」となる。厚労省は、健康づくりのための目標として、3メッツ未満の身体活動を除いて、1週間に23エクササイズ以上の身体活動を行い、そのうち4エクササイズ以上を、メッツの値が大きい活発な運動にあてることを薦めている。なお、各種身体活動の強度については、厚労省の<エクササイズガイド2006>にまとめられている。08年7月、厚労省研究班は、日常生活でこまめに体を動かしている人ほどがんにかかりにくいという調査結果を発表。男性の場合で、1日に43エクササイズ前後の身体活動量が多いグループは、最も少ない25エクササイズ前後のグループに比べて、がんにかかるリスクが13%低くなった。女性の場合でも、43エクササイズ前後のグループは、最も少ない28エクササイズ前後のグループに比べて16%低い。