地震で発生する揺れの往復する周期が、約1秒程度の地震波。最大で10秒以上の周期を持つ長周期地震動に比べて、波動が短く、強い。地震の揺れには、様々な周期の波動が混じっており、震度とは別に、どの波動が強いかによって被害の傾向が異なる。2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震では、キラーパルスを含む周期1~3秒程度の波動が特に強かったことが判明。建物には、材質や形状によって揺れやすい周期(固有周期)があるが、新潟県中越沖地震では木造家屋の損壊が目立ったことから、低層の木造建築の固有周期が短いこととの関連が指摘されている。1995年の阪神・淡路大震災では、発表されている震度6強を上回る、震度7のキラーパルスが局地的に観測され、これが甚大な被害をもたらしたと推測されている。