2008年6月14日午前8時43分ごろに発生した、岩手県の内陸南部の深さ8kmを震源とするM7.2の強い地震。この地震により宮城県栗原市と岩手県奥州市で震度6強、宮城県大崎市で震度6弱など、岩手・宮城両県の内陸部を中心に、北海道から中部地方まで広範囲で揺れた。宮城県栗原市の駒ノ湯温泉では、山崩れから生じた土石流に流され、温泉宿の「駒ノ湯温泉」の1階部分が倒壊し、7人が生き埋めになるなど、この地震により生じた被害者数は、20日までに死者12人、行方不明者数10人、負傷者260人以上となっている。また山間部の地震であることから、四川大地震と同様、山崩れなどによって川がせき止められて生じた土砂ダム(地震湖)に決壊の危険性があり、二次災害のおそれが出ている。
なお、03年以降、国内で生じた主な地震は、「宮城県沖地震」(03年5月26日、M7.1)、「宮城県北部地震」(03年7月26日、M6.4)、「十勝沖地震」(03年9月26日、M8.0)「十勝沖地震の最大余震」(03年9月26日、M7.1)、「新潟県中越地震」(04年10月23日、M6.8)、「能登半島地震」(07年3月25日、M6.9)、「新潟県中越沖地震」(07年7月16日、M6.8 暫定値)などとなっている。