陸側のプレートと海側のプレートの境界面で起こるプレート境界型地震(プレート間地震)の発生後、境界面ではなく海側のプレートの内部で起こる地震。プレート境界型地震は、海側のプレートが陸側のプレートの下に沈み込むことで生じたひずみが限界に達すると、陸側のプレートが戻ろうとして跳ね上がることで発生する。このとき、海側のプレートには陸側のプレートの下に引っ張られる力がかかり、その負荷によって内部の層が破壊され、アウターライズ地震が起こる。震源が陸地から離れるため、陸での揺れは比較的小さいが、大きな津波を起こしやすい傾向にある。また、かなりの年数がたってから発生することもあり、1933年に発生した昭和三陸地震(マグニチュード8.1)は、37年前の1896年に発生した明治三陸地震(マグニチュード8.2)の影響で起こったアウターライズ地震だと考えられている。また、2012年4月11日午後にインドネシアのスマトラ島沖で発生した、マグニチュード8.6の大きな地震は、04年12月に大津波で多くの被害をもたらしたスマトラ沖地震(マグニチュード9.1)によって誘発された可能性が高いとみられる。日本でも今後、東日本大震災の影響による巨大なアウターライズ地震の発生が懸念されている。