海の汚染度や漁獲量、生物多様性などから、海の健康度(健全度)を総合的に評価して数値化したもの。国際環境NGOコンサベーション・インターナショナル、ナショナルジオグラフィック協会、ニューイングランド水族館などが参加し、人間が海から受ける恩恵という観点から、海洋の健康状態を評価するシステムを開発。(1)食料供給、(2)零細漁業の可能性、(3)海洋生産物、(4)炭素貯蔵量、(5)海岸保護、(6)生計手段および経済、(7)観光およびレクリエーション、(8)場所のイメージ、(9)きれいな水、(10)生物多様性、の10項目をそれぞれ100点満点で採点し、総合的な健康度も点数で示す。点数が高いほど海洋資源を持続可能な形で活用していることを意味し、健康度が高いとされる。2012年8月16日に発表された、世界の171の国・地域の海についての評価結果によると、総合点の世界平均は60点で、最高点は南太平洋にあるアメリカ領の無人島、ジャービス島の86点、最低点は西アフリカのシエラレオネの36点。ドイツ(4位・73点)、カナダ、オランダ(ともに9位・70点)などの先進国が上位に入り、日本は69点で11位だった。