人工腎臓の発明者ホルガー・クラフォード(スウェーデン)とその妻アンナ・グレタ・クラフォードが1980年に設立。天文学・数学、地球科学、生命科学(特に環境や関節炎)を対象とし、毎年1分野ずつ表彰する。ノーベル賞が扱わない領域を補完するもので、ノーベル賞と同じスウェーデン王立科学アカデミーが審査・授与する。2009年1月15日、同アカデミーは09年受賞者として、コロラド大学(アメリカ)のチャールズ・ディナレロ教授とともに、大阪大学元総長で同大学院生命機能研究科の岸本忠三教授と、同大学院医学系研究科長で医学部長の平野俊夫教授を選出。日本人では初の受賞となる。二人の業績は、「インターロイキン6」(IL6)という生理活性物質の発見と、免疫体系における役割の解明。この研究は自己免疫疾患である関節リウマチなどの原因究明に大きく寄与し、治療薬開発を実現させた。なお、授与式はスウェーデン国王夫妻臨席のもとで09年5月11日に行われ、賞金50万ドル(約4500万円)は3氏で分けられる。