高校生以下を対象にした数理情報能力とコンピュータープログラミング技能を競う国際大会。1989年に第1回がブルガリアで開催されて以来、参加国持ち回りで毎年開催されている。参加国は4人まで選手を出すことができ、それぞれが個人戦で競う。競技は2日間で、これまでは1日につき5時間で3問だったのが、2009年からは4問に変更された。与えられた課題を解くためのアルゴリズムを考え、それに基づいて作成したプログラムを実行させ、出力した結果の正確さを競う。使用メモリー量や実行時間に厳しい制限があり、プログラミングの技能以上に、アルゴリズム設計のための数理的な理解力や分析力、発想力などが求められる。09年8月8~15日、ブルガリアで開催された第21回大会では、上位より9%に金メダル、17%に銀メダル、24%に銅メダルが与えられ、日本代表の高校生4人全員がメダルを獲得。金2個、銀1個、銅1個のうち、金メダルを取った2人は、7月にドイツで開かれた国際数学オリンピックでも金メダルを獲得しており、うち1人は今回の総合成績が301人の全選手中の2位という快挙だった。