アメリカのローレンス・リバモア国立研究所に設置され、IBMが開発中のスーパーコンピューター(スパコン)。アメリカエネルギー省(DOE)の国家核安全保障局(NNSA)がその構築を発表したのは、2009年2月のことで、11年11月には、インターナショナル・スーパーコンピューティング・カンファレンス(ISC ; International Supercomputing Conference)が毎年6月と11月に発表しているスパコン処理能力ランキング「TOP500」で、17位となった。その後、アップグレードを重ね、12年6月18日には、計算速度で、前回まで2回連続首位だった日本の「京(けい)」を抜き、1位となった。「京」の計算速度は前回と同じ毎秒1京510兆回、セコイアは1京6324兆回で約1.5倍の速度。最終的には「京」の2倍である2京回の計算速度をめざしている。また、スパコンは計算能力が高くなるにつれて、消費電力も年々増加しているが、「セコイア」は世界で最もエネルギー効率の優れたシステムでもある。