アメリカ空軍研究所AFRL(The Air Force Research Laboratory)が1760台のソニー・プレイステーション3(PS3)を接続して製作したスーパーコンピューター(スパコン)の名前。アメリカ空軍は2009年11月にPS3を2200台購入してスパコンを開発する計画を表明、10年12月1日にその完成が発表された。システムは1760台のPS3と168台の画像演算処理装置で構成される。性能は、アメリカ国防総省の使用するインタラクティブ・スパコンの中で最速とされ、500TFLOPS(テラフロップス、1秒間に500テラ回の演算ができることを示す)の演算能力を持つ。これは、スパコンの性能ランキングでは35~36位程度だが、今後数カ月で20位程度まで能力の向上が図られるという。「コンドルの群れ」の優れた点はそのコストパフォーマンスの高さで、システム全体にかかるコストは200万ドルと、同等性能のスパコンを製作するのに比べて10分の1~20分の1で済むと説明されている。空軍では、人工知能開発、レーダー技術の開発、映像・パターン認識研究などに利用するとしている。