無人着陸機を月に打ち上げて月面探査に成功した民間の宇宙事業者チームに、総額3000万ドル(日本円で約34億円)の賞金を贈呈するという、Xプライズ財団とインターネット検索エンジンのグーグルが、2007年9月に発表したコンテスト。最初の月面着陸に成功した優勝チームに2000万ドル、準優勝チームに500万ドル、さらにまたアポロ計画(1969~72年)の痕跡を発見したり、氷を発見すれば、賞金を500万ドル上乗せするというもの。Xプライズ財団は、宇宙企業家のピーター・ディアマンズ氏が、民間宇宙事業の発展を支援するため、96年に創設した財団で、これまで有人弾道宇宙飛行で準宇宙軌道(飛行高度100km以上)を2回続けて成功させた民間チームに1000万ドルの賞金を贈呈する「アンサリXプライズ」を主催し、2004年9月に、スペースシップワンが成功を収めて賞金を獲得したように、民間の宇宙活動技術を引き上げることに貢献している。