富士ソフトと全国工業高等学校長協会が主催するロボットによる相撲の大会で、ロボットの競技大会としては国内最大級。自作のロボットを力士に見立て、相手を直径154センチの金属製の土俵から押し出すことによって有効を獲得し、3分間のうち有効を2本先取したほうが勝者となる。押し出しのみが有効となり、土俵上で倒れても負けにはならない。出場規定として、ロボットのサイズは幅・奥行きがそれぞれ20センチ以内、高さは自由、重さは3キロ以内とされるが、土俵に吸着する機構を装備することが認められており、簡単に勝敗が決するケースは少ない。同大会は「ロボットづくりを通して『ものづくり』の楽しさを知ってもらう場を提供すること」を目的に1990年以来毎年開催されており、各地で行われる地区大会で上位入賞したロボットによって全国大会が行われる。そのカテゴリーは、該当地域の高校生による「高校生の部」と、特に参加資格を設けない「全日本の部」との2部門に分けられ、さらに自らのプログラムで動く「自立型(同大会では“自律”と表記せず)」と、ラジコン操縦で動かす「ラジコン型」とに分類される。2011年開催の第23回大会では、8月28日の東北大会を皮切りに全国9カ所で地区大会が行われ、同年11月13日に高校生の部による全国大会、同年12月18日に全日本の部による全国大会が開催される予定で、約1300台のロボットがエントリーしている。全国大会への出場枠は、高校生の部は自立・ラジコン型とも各32台の計64台、全日本の部は自立・ラジコン型とも42台ずつに加え、海外トーナメントでそれぞれ上位入賞を果たした6台ずつを合わせた計96台となっており、各優勝者には文部科学大臣杯が授与される。