太陽系の外縁部にあって、惑星の基準を満たさない、冥王星などの準惑星(ドワーフ・プラネット dwarf planet)につけられた新しい分類名称。国際天文学連合(IAU International Astronomical Union)が、2008年6月11日にノルウェーのオスロで開いた執行委員会で正式決定した。和名では、冥王星型天体と呼ばれる。冥王星(Pluto)は2006年8月のIAU総会において、太陽系第9惑星から準惑星に降格されたため、一部の天文学者などから不満が寄せられていた。今回、設置されたプルートイドの定義は、海王星以遠にあるトランス・ネプチュニアン天体(Trans-Neptunian object 太陽系外縁天体)で、太陽の周りを公転し、十分に大きな質量と重力によってほぼ球形をなし、衛星ではない天体であること。現在は冥王星(直径2274km)とエリス(直径2384km)だけが該当しているが、2003EL61(長径2000km×短径1000km)、2005FY9(直径1500km±300km)、セドナ(直径1200km~1800km)、クワーオワー(直径約1000km)なども候補とされている。準惑星のケレス(またはセレス)は、火星と木星の間にあるため、プルートイドには該当しない。