高齢などに伴って衰えた脚力を、機器によって補い、歩行を補助(アシスト)する考え方。ホンダは、同社が長年にわたって研究を続けている二足歩行ロボット「ASIMO」から得た技術を応用し、「歩行アシスト」装置のプロトタイプを開発。2008年4月25~27日にインテックス大阪で開催された総合福祉展「バリアフリー2008」にて参考出品した。腰からももにかけてベルト装着するもので、股関節の外側に配置したモーターが、装着者の足の運び方など歩行の様子を感知し、その情報から最適な制御方法を割り出し、歩行のアシストを実行する。S、M、Lの3サイズが用意され、モーターの薄型化や軽量化により、Mサイズのものでは重量を2.8kgに抑えた。内蔵のリチウムイオンバッテリーに充電、時速4.5kmで歩行した際に約2時間動作する。開発は本田技術研究所の基礎技術研究センターが行っており、引き続いての改良と市場への投入を視野に入れているという。