気象庁が新たに導入した短文形式の気象情報の通称。気象庁は「見出しのみの短文で伝える気象情報」と表記している。気象情報とは、気象警報や気象注意報に先立つ注意の喚起、あるいは警報や注意報の補完を目的とする情報で、これまでは雨量や気圧配置の実況などを詳しく説明する長文形式で発表されてきた。しかし、2011年9月の台風12号による紀伊半島豪雨後の調査などから、重大な災害の危険が高まっている場合には、簡潔な文章で警戒を呼びかける必要があるという教訓が得られた。これを受けて気象庁は12年5月、状況に応じて短文形式の気象情報を発表する改善策を決定。内容の表現も「○○豪雨に匹敵する大雨」などとわかりやすく明記し、さらに「明るいうちに避難、身の安全を確保してください」といった具体的行動も呼びかけることとした。気象庁は12年7月12日、その第1号として、「熊本県と大分県を中心に、これまでに経験したことのないような大雨になっています。この地域の方は厳重に警戒してください」を全文とする気象情報を発表した。