ポケットサイズにまで小型化されたプロジェクター(映写機)の汎称。台湾のOptoma(オプトマ)社は、外径寸法51×105×17mmにして重量120gという、携帯電話とそれほど変わらないサイズのプロジェクター「Optoma pocket projector PK101」を開発。480×320ピクセルの解像度をもち、スピーカーも搭載しているため音声も再生でき、充電式で最大2時間駆動する。日本では、2008年12月からの販売となる。量産が始まったばかりの、アメリカのテキサス・インスツルメンツ社のチップセット「DLP Pico」が、このサイズと機能の実現を支えた。このチップセットは、半導体上に並べた最大220万個の鏡を独立して動かし、反射させた光の点の一つひとつを画素としてレンズに向かわせることで、明るく高精細な投射映像を作り出す、同社「DLP」技術の発展型となる。LED(発光ダイオード)を光源とし、投射距離を15cmにした場合は6インチ画面に相当する映像を、2.63mでは66インチ画面に相当する映像を、壁などにも投射できる。コンポジットビデオ端子やミニピンジャック端子でつなげるだけで、従来は1人でしか楽しめなかった、携帯プレーヤーやビデオカメラ、デジタルカメラなどの映像と音声を、簡単に複数の人数で視聴できるようになる。