周辺と比べて、放射線量が局所的に高い地域。単に「ホットスポット」とよばれることも多い。原発事故などで放出された放射性物質は、必ずしも同心円状に広がるわけではなく、風向きや雨などの気象条件や地形などの影響で、距離に関係なく局地的に蓄積されることもある。1986年に起こったチェルノブイリ原発事故では、発電所からかなり離れた地点でも確認された。2011年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故により、福島県では警戒区域、計画的避難区域外の南相馬市や伊達市などの地域も、年間の積算放射線量が20ミリシーベルトを超えることが推定されるホットスポットになっている。また、200キロ以上離れている千葉県や東京都などの一部地域でも、年間1ミリシーベルト超えが推定される、通常よりも高い放射線量が観測されており、ホットスポットの可能性が指摘されている。