シカ類など、主に中型より大きなほ乳類を対象にした頭数調査法。一定区間でルートを設定し、夜間にルートの両側をライトで照らしながら、徒歩か、車の場合は低速で走行。ライトに動物の目が反射するのを確認できたら、頭数や性別、年齢、個体群の構成などを記録していく。近年、各地の林間部でシカが増加傾向にあり、スギやヒノキなどの食害が問題になっており、その対策として生息動向を把握するため、ライトセンサスが実施されている。長野県の霧ヶ峰高原では、霧ヶ峰自然保護センターなどが2004年から毎年春と秋にニホンジカのライトセンサスを実施している。06年までは平均20頭前後で安定していたのが、07年春より増え始め、08年秋には53頭と過去最多を記録した。高山植物ニッコウキスゲの食害も懸念されている。