月が太陽を覆い隠す皆既日食や金環日食の際に、月の輪郭に沿って現れる太陽の光が途切れ、光の粒(ビーズ)が連なっているように見える現象。月面にある山間の谷から光が漏れ出すことによって起こる。イギリスの天文学者フランシス・ベイリー(1774~1844年)が、1836年5月15日の金環日食で発見したことにちなみ、この名が付いた。ベイリーの数珠とも呼ばれる。皆既日食よりも金環日食の際に起こりやすく、2012年5月21日に日本の広い範囲で見られた金環日食でも、各地でこの現象が観測された。光の粒のうち特に一つが明るく見える場合は、その形からダイヤモンドリングと呼ばれる。