不況に苦しむ関西を活気づけ、次世代に技術を伝承しようと、町工場の技術の粋を結集して、東大阪宇宙開発協同組合が打ち上げを目指す独自の小型衛星。同組合は2機の衛星・SOHLA-1とSOHLA-2を開発してきており、SOHLA-1が最初の打ち上げに成功すれば、「まいど1号」と命名される。「モノづくりのまち」で知られる大阪府東大阪市の中小企業約13社余は、小型人工衛星の開発を目的に、東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA Space Oriented Higashiosaka Leading Association)を結成。JAXA(宇宙航空研究開発機構)や大阪府立大学らとともに、2002年から手作りで、50cm角・重量50kgの、実証(実験)衛星(SOHLA-1)を開発してきた。JAXAは、主衛星をロケットに搭載する際に生じるわずかなすき間を利用して、無償で打ち上げる衛星を公募。07年5月に、SOHLA-1のほか5つの小型衛星が選定された。6つの小型衛星は、相乗り方式(ピギーパック)で、温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT)とともに、H-2Aロケットで08年度に打ち上げられる。