アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)で発見された新種のサル。地元では「レスラ」の呼び名で昔から知られていたが、2007年に子どものメスが捕獲されたことで、コンゴとアメリカの研究チームが調査を開始し、新種と判明した。オナガザル科に属するグエノン類の一種で、セルコピテクス・ロマミエンシス(Cercopithecus lomamiensis)という学名がつけられた。全体的に黄色っぽい体毛で覆われ、前脚や尾は黒く、首の周りに金色と灰色が混ざった毛があるのが特徴。オスは体長約50~60センチ、メスはやや小さめで約40センチ。コンゴ中東部のロマミ川などに囲まれた多雨林に生息し、樹上と地上を行き来して暮らす草食性と見られる。