2005年に太陽から97天文単位(1天文単位:太陽と地球間の距離で、約1億5000万km)の場所で、アメリカの研究者が発見した海王星以遠天体。当初は2003UB313と呼ばれ、約2400kmの直径は、冥王星の約2300kmを上回ったため、「第10惑星の発見か?」というニュースになった。06年、国際天文学連合によりドゥワーフ・プラネット(準惑星)に分類され、ギリシア神話の「不和の女神」の名をとり、エリスと命名された。その後の研究から、07年6月、重さでも冥王星を約1.27倍上回ることが確認され、現在知られている最大のドゥワーフ・プラネットとなった。16日間で周囲を回る衛星ディスノミア(エリスの娘で混沌の女神)とともに、560年かけて太陽の周りを公転している。