慶應義塾大学理工学研究科の学生が開発した、ユーザー参加型のWindows用日本語入力システムの名称。通常、パソコン(PC)で使用する日本語入力システムの辞書は、インストール後に個人が管理するため、独自に登録した専門用語などは、別のPCでは変換することができない。Social IME(Input Method Editor)の場合、公式サイトに「みんなで育てる日本語入力」とあるように、インターネット上に置かれた辞書をユーザー間で共有するため、個人が辞書に登録した単語は登録者本人だけでなく、Social IMEを利用するすべてのユーザーが利用できる。例えば、専門用語や書名、マンガの主人公の名前など通常の辞書機能では変換できない単語は、一度登録すれば、異なるPC環境でもSocial IMEを使って変換できるようになる。2009年2月の公開時点ですでに54万語以上の単語が変換でき、「ヒカルの碁」や「両津勘吉」も一度で変換できる。また、ウェブ上で使用頻度の高い単語を抽出し、予測変換候補として表示する機能も備えている。ただし、インターネットに接続された状態でないと利用できないこと、辞書登録を行った単語は削除できないので、電話番号などのプライベートな内容は単語登録しないようにするなど、利用の際は注意が必要である。なお、Social IMEは無料でダウンロード、インストールすることができる。