日本全国にある強震計の観測データを常時閲覧できる無料のウェブサービス。強震計とは、強い地震動でも振り切れない地震計のこと。強震モニタは、緊急地震速報を開発した防災科学技術研究所(本所:茨城県つくば市)が配信している。地表と地中のデータがあり、それぞれについてリアルタイム震度と最大加速度を確認することができる。日本地図上に、色分けされた観測点が表示され、平時は青色、震度2で黄色、震度4でオレンジ色、震度6で赤色など、震度や加速度に応じて変化。表示されるデータは5秒ごとに自動的に更新され、60分前までのデータを参照できるようになっている。揺れを感じた時、現在地付近の揺れの大きさを即座に確認できるため、実際は揺れていないのに揺れているように感じる「地震酔い」などに悩む人にも役立つ。同研究所は、KiK-net(基盤強震観測網)とよばれる観測網を全国に整備。約700カ所ある各観測施設には、地表と地下に強震計が設置されている。観測されたデータは、常時接続回線を経由してリアルタイムで同研究所に送られ、サイト上に一般公開される仕組み。2011年4月19日には、無料のライブ動画配信サイト「USTREAM(ユーストリーム)」上でも公開を始めたと発表。同サイトでは、2秒ごとに最新のデータに更新される動画を配信している。