アメリカのカリフォルニア州南部で、秋から冬にかけて、内陸の砂漠地帯から太平洋岸に向けて強く吹く高温で乾燥した熱風。名前は、ロサンゼルス郊外のサンタアナ峡谷を吹き抜けることに由来する。2007年10月21日、同州南部で大規模な山火事が発生し、サンタアナ風によって拡大。11月に入るまで消し止められず、約90万人が避難し、10月28日の時点で、焼失した建物約2800棟、死者14人という大きな被害となった。焼失面積は、ほぼ東京都の面積に相当する2000平方km以上。捜査当局は、山火事の一部は放火が原因と断定し、11月2日までに5人を逮捕している。