月食の際、月が欠けたままの状態で地平線から昇ってくる現象。対して月が欠けたまま地平線に沈む現象は「月入帯食(げつにゅうたいしょく)」という。2010年6月26日の夜に日本国内で部分月食が見られ、月が欠け始める19時16分よりも遅い月の出となる西日本と北海道北西部で月出帯食となった。月が最も欠けて見える「食の最大」を20時38分ごろに迎え、食の終わりは22時00分ごろだった。月食は、太陽、地球、月が一直線に並んで地球の影に月が入り込み、太陽の光をさえぎるため、月が欠けたように見える現象で、満月の夜に起こる。地球の影に月の一部が入るのを部分月食、月全体が入るのを皆既月食という。10年は日本で3回も月食が見られるという珍しい年で、1回目は元日の未明で、2回目である今回とともに部分月食であった。3回目となる12月21日は、皆既月食が今回と同様の月出帯食で見られる。