携帯電話やスマートフォンの全地球測位システム(GPS)機能などを活用したソーシャルメディアやソーシャルゲームなどの位置情報サービスの総称。インターネットと現実の場所とを結び付けて、人の移動や消費を促す。ジオメディアは、英語のGeographicalとMedia Serviceとを組み合わせて、モバイル関連事業会社のシリウステクノロジーズが提案した造語。位置情報サービスの総称としてジオサービスとも呼ばれる。2008年から位置情報にかかわる企業の有志たちによって非商用カンファレンス「ジオメディアサミット」が不定期に開催されている。位置情報を活用したSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の先駆けとなったアメリカのフォースクエアは、自分の訪れた場所を知人と共有することができるほか、お店に訪れた時に「チェックイン」ボタンを押すことで、そのお店への訪問回数が記録され、他のユーザーと常連の度合いを競い合うというゲーム感覚を取り入れ、09年のサービス開始から11年4月時点でユーザー数が1000万人を超えた。また、コロプラが提供する位置情報を活用したゲームは、位置ゲーとも呼ばれ、実際に移動した距離に応じて仮想通貨を獲得し、街を育てていく「コロニーな生活☆PLUS」などがある。11年6月には、ヤフーが地図と地域情報、グルメ情報、交通情報など7つのサービスを統合した日本最大級の位置情報サービス「Yahoo! ロコ」を公開した。