NASA(アメリカ航空宇宙局)が総額25億ドル(約1900億円)を投じて開発した、火星探査車の愛称。英語で「好奇心」を意味する。正式名は「マーズ・サイエンス・ラボラトリー(Mars Science Laboratory ; MSL)」。2011年11月26日(日本時間27日)、アメリカのフロリダ州にあるケープ・カナベラル空軍基地から、アトラス5ロケットで打ち上げられた。火星の赤道南側にあるゲール・クレーター(Gale Crater)を目指しており、12年8月に到着する予定。キュリオシティーの最大のミッションは、約2年がかりで火星における生命の痕跡を探ること。そのためのさまざまな機能を搭載しており、全長約3メートル、高さ2メートル、重さ900キロと、過去に火星に降り立った探査機の中では最大の規模を誇る。動力はプルトニウム238を用いた原子力電源。6つの車輪により複雑な地形も走行でき、3台のカメラによるハイビジョン撮影や3D画像の記録が可能。また、ロボットアームやドリルを用いて岩盤を採取し、エックス線を用いて破片の成分を解析することもできる。