高校生が科学の知識や技能を競う大会。科学技術振興機構(JST)が主催し、科学人気の拡大や科学技術分野における次世代の育成などを目的とする。物理、化学、生物、地学、数学、情報分野から出題される「筆記競技」、化学や生物の実験技術などを競う「実験競技」、模型自動車の製作など、与えられた課題に対するスピードと技術力を競う「総合競技」が行われ、1チーム6~8人で総合得点を競う。2012年3月24~26日、第1回科学の甲子園全国大会が兵庫県立総合体育館で開催された。同大会には、5000人以上の高校生の中から各都道府県の予選を勝ち抜いた47チームと、特別枠として高等専門学校などからJSTが選抜した1チームの計48チーム、363人の高校生が参加。総合得点の結果、埼玉県立浦和高等学校が1位となり、2位滋賀県立膳所(ぜぜ)高等学校、3位愛知県立岡崎高等学校となったほか、各競技での最高得点チームなどに協賛企業から賞が授与された。総合優勝した浦和高校のチームは、同年5月、アメリカの中高生が科学技術に関する知識などを競う全国大会サイエンス・オリンピアドに特別参加する。