生命科学の分野で画期的な成果を上げた研究者に贈られる賞。グーグルの創業者セルゲイ・ブリンや、フェイスブックの創業者マーク・ザッカーバーグ、アップル会長のアーサー・レビンソンなど、アメリカの大手IT企業の経営者が設立した財団が運営し、2013年に創設された。難病治療や人の寿命を延ばすことに役立つ先端研究の支援をすることを目的とし、受賞者にはノーベル賞の2倍を超える300万ドル(約2億8000万円)の賞金が授与される。第1回受賞者として、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を開発した京都大学の山中伸弥教授や、人の細胞では初となるがん遺伝子を発見したマサチューセッツ工科大学のロバート・ワインバーグ教授ら11人が選ばれた。受賞者は選考委員となり、翌年以降の選考に参加する規定になっている。2回目以降はインターネットを通じてだれでも候補者を推薦できるようにし、知名度は低くてもノーベル賞と同等の実績を上げている研究者の表彰を目指す。