スーパーコンピューターの省エネルギー性能を競う世界ランキング。純粋な演算能力を競う「TOP500」にランクインしたスパコンを対象として、消費電力当たりの計算速度でランク付けをする。アメリカの非営利団体Green500.orgが2007年11月から主催し、基本的に毎年6月と11月にランキングが更新されている。小規模スパコンも対象に加えた「リトルグリーン 500」のランキングもあり、低炭素社会の実現に向けてグリーンIT(情報技術)の重要性が高まるなか、世界の注目を集めている。10年11月18日発表のグリーン500では、アメリカのIBMが開発中の「ブルージーンQ」が1位、東京工業大学の「TSUBAME(ツバメ)2.0」が2位となった。このほか日本のスパコンでは、理化学研究所が構築中の「京(けい)」が4位、国立環境研究所の「GOSAT RCF」が10位にランクインした。消費電力1ワット当たりの計算速度は、ブルージーンが毎秒16億8400万回、ツバメが9億5800万回。日本のスパコンとして初めて2位を獲得したツバメは、CPU(演算処理装置)に加えGPU(画像処理装置)も使うことで計算回路の効率化を図り、10年11月14日発表のTOP500でも4位に入っている。