情報セキュリティーをテーマに、さまざまな技術を競うイベント。セキュリティーコンテストの略で、SECCON実行委員会とNPO法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)が開催している。国内のセキュリティー技術の底上げを図るとともに、その中から世界に通用する人材を発掘・育成するのが目的。クイズ形式で知識を競ったり、サーバーに侵入するハッキング技術を競ったりするCTF(キャプチャー・ザ・フラッグ capture the flag)や、プログラミングコンテスト「ハッカソン(hackathon)」などが行われる。ハッキングというと一般に不正アクセスなどのマイナスイメージがあるが、ハッキングを行う「ハッカー」とは本来、コンピューターに関する豊富な知識を持つ人を指す言葉。アメリカでは、1993年から毎年「ハッカーの祭典」とも呼ばれるセキュリティー国際会議「DEFCON(デフコン)」が開かれており、そこで行われるCTFは世界的にも有名なイベントとなっている。こうした背景から、12年2月、日本でもCTFを開催しようと有志らが「SECCON CTF 福岡大会」を開催。13年2月には、12年度に全国4地区(北関東・南関東・関西・九州)の予選を勝ち抜いた10チームによる「第1回SECCON CTF 全国大会」が行われ、南関東大会を3位で通過したチーム「0x0」が優勝した。0x0は、高等専門学校生4人と高校生1人からなる、平均年齢18歳前半のチーム。