インターネット上で住所を意味するIPアドレスを、日本語の地域名で表示することができるドメイン名。実現すれば、自動車のご当地ナンバーのように「.大阪」とか「.東京」というドメイン名が誕生する。インターネット上に存在するドメインは、コンピューターやネットワークにつけられた識別符号で、家屋の住所や表札に相当する。これまでドメイン名に使用できる文字列は、英数文字列と「-」に限られていた(ただし「ハイフン」には使用規制あり)。しかしインターネットの世界的な普及とともに、さまざまな国や地域で使用されている文字をドメイン名として使いたいという要求が出されてきた。国際化ドメイン名(IDN internationalized domain name)という標準技術に準拠することで、漢字やかなの日本語のほか、アラビア文字などの使用が可能となっている。2001年2月からは、日本でもセカンドレベルドメインを日本語化した「日本語.jp」の登録サービスが始まり、08年6月からは国別のトップレベルドメインへの国際化ドメイン名を導入する動きが現れている。09年4月、総務省は、国別トップレベルドメイン名を「.日本」とすることを盛り込んだ報告書をまとめ、早ければ09年後半から「.日本」を使ったドメインが導入されることになり、都道府県の市町村名や地名を盛り込んだご当地ドメインも、10年ごろから登場する見込みとなっている。