東京電力が公表している、福島第一原子力発電所の1号機から4号機周辺の放射線量を示した地図。サーベイマップとは、測量地図のこと。福島第一原子力発電所は、2011年3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の大津波によって水素爆発・損壊し、稼働停止状態に陥っており、その復旧作業を進める東京電力の作業員の過度の被ばくを防ぐために作成された。同年4月24日に公表。敷地内の約150カ所について放射線量を計測して2~7日おきに更新、東京電力のホームページで公開している。地図は、汚染の度合いを計測日時ごとに色分けして記載しており、特に水素爆発によって吹き飛んだ建屋のがれき(地図ではガラと表記)や汚染水の移送配管で放射線量が多いのがわかる。ちなみに地図内のゾウやキリンといった名称は、原子炉建屋内に注水するためのコンクリートポンプ車のことで、その大きさや形によって言い分けているという。なお、敷地内の放射線量測定や映像撮影には、アメリカのアイロボット社製無人ロボット「パックボット」が利用されており、さらに5月からはアメリカのエネルギー省が提供した「タロン」、国際レスキューシステム研究機構や東北大学、千葉工業大学などで共同開発された「クインス」という小型ロボットも導入される。