その年に最も活躍し、かつ将来の市場創出への貢献度と期待度が高いと考えられるロボットや部品あるいはソフトウエアを顕彰する賞(主催・経済産業省ほか)。ただお祭りとして盛り上げるのではなく、使えるロボットにはどんなものがあるかを「見える化」することを目的に、2006年より開催されている。対象となるのは、前年の6月から次年の8月までの1年間に、実用・研究開発中を含めて国内で活躍したロボットで、「サービスロボット」「産業用ロボット」「公共・フロンティアロボット」「部品・ソフトウエア」の各部門から選ばれ、「今年のロボット」大賞、最優秀中小・ベンチャー企業賞など合せて4賞が顕彰される。第3回は、08年11月に選ばれた各部門8件の優秀賞のなかから、12月に大賞のほか各賞が発表。「今年のロボット」大賞(経済産業大臣賞)は、タカラトミーのOmnibot17μ i-sobot(オムニボットワンセブンミュー アイソボット)が受賞。これは、自社開発した17個の超小型精密サーボモーターを搭載し、体操や動物の物まねなど約200種のアクションが可能な、世界最小の量産化されている2足歩行のヒューマノイドロボットであるが、ロボットの魅力と可能性を低価格で実現したことが高く評価された。また自力で本をめくれない人に、ページめくりを支援する自動ページめくり器「ブックタイム」(西澤電機計器製作所)には最優秀中小・ベンチャー企業賞(中小企業長官賞)が、GPS機能を備えてあらかじめ入力されたデータに従い自動的に田植えを行う田植えロボット(中央農業総合研究センター)には審査委員特別賞が、それぞれ授与された。