ファイル交換ソフト「Winny」(ウィニー)や「Share」(シェア)などを通じて広がったコンピューターウイルス。ウイルスファイルを実行したときに原田という名前が表示されることから命名された。ウイルス対策ソフトに検出されないようにプログラムに変更が加えられた亜種も100種を超えると言われており、これらを総称して「原田ウイルス」と呼ばれている。ウイルスファイルは、人気アニメの動画ファイルなどに見せかけて作成されており、実行すると感染する。感染した場合、ユーザーのパソコンのホスト名やIPアドレスなどの情報や、ワードやエクセルで作成されたファイルを自動送信して盗んだり、ハードディスク内の画像、音楽ファイルやシステムファイル、ウイルス対策ソフトなどを削除・破壊するなどの不正活動を行う。この原田ウイルスを作成した大阪電気通信大学の大学院生が2008年1月24日、著作権法違反容疑で京都府警察に逮捕された。日本国内でウイルス作成者が逮捕されたのは初めて。日本では、ウイルス作成を罰する法律はまだ整備されていないため、著作権法違反が適用された。