中国の環境保護省が毎日一般公表している、各地の大気の汚染状況を示した指標。0~500までの指数で示され、汚染の程度に応じて、「優」~「重汚染」の6段階に分類されている。主要な汚染物質の直径10ミクロン以下の粒子状物質PM10の場合、1立方メートル当たり0.1ミリグラムを基準値100とし、数値が大きいほど大気が汚染されていることを表す。中国では、2016年からアメリカなどと同じ大気質指数(AQI ; Air Quality Index)が導入され、新環境基準として、1立方メートル当たりのPM10濃度が、0.1ミリグラムから0.07ミリグラムに規制強化される。また、健康被害のリスクが高い直径2.5ミクロン以下の粒子状物質PM2.5についても新たに環境基準が設定され、13年1月21日には、北京市でPM2.5の観測データが初めて公表された。同市では、13年1月に6段階中で最悪のレベルに達するなど、大気汚染が深刻化し、100社以上の工場に対して操業停止などの措置をとった。なお、北京のアメリカ大使館では、08年より大気質指数として独自に大気汚染状況を発表し、中国の大気汚染指数よりも厳しい環境評価を行っている。