国土交通省国土地理院が、2012年6月12日から試験運用を始めた、インターネット上の地図から標高を確認できるサービス(http://saigai.gsi.go.jp/2012demwork/checkheight/index.html)。サイト上にある地図から標高を知りたい場所を呼び出してマウスのカーソルを移動し、右ボタンをクリックするだけで、緯度経度の情報とともにその地点の標高が表示される。調べたい場所は、表示される日本地図を拡大したり、都道府県、地名や公共施設等による検索で簡単に呼び出せ、地形図の標高点や等高線から数値を読む技術がなくても、手軽にその地点の標高を調べられる。津波災害や水害への備えとして、公共機関の避難場所や避難経路の設定、はん濫地域の予測、ハザードマップの作製などへの活用を想定するほか、個人が自宅や勤務先などの標高の把握をしておくことで、いざというときの避難に役立てることも期待されている。表示される標高値は、選択された場所の緯度と経度の情報を用いて、最も近い四つの標高点の数値をもとに計算される。主要な沿岸部や都市部では、精度の高い計測機器や写真測量による数値を用い、誤差は基本的に30~70センチ以内におさまる。それ以外の日本全国の地域では、誤差は5メートル以内となっている。