満腹感を持続させるたんぱく質で、アサヒビールの「健康おいしさ研究所」が、その存在を突き止め、2008年3月24日に発表した。昨今、肥満が引き金となって起こりうる健康への悪影響に関して、メタボことメタボリックシンドロームという考え方が浸透。だが、ダイエットの必要性は認識されても、その実行は現実的には難しい。同社グループによる調査では、継続できない要因の上位に「空腹」や「口寂しさ」があげられている。そこで同社は、従来のダイエット補助食品のように「満腹感を感じさせる」のではなく、「満腹感を持続させる」ほうが、ダイエットの苦痛を減らせると発想。栄養素の中で、たんぱく質が満腹感に影響をもたらす点に着目し、満腹感がより長く持続するたんぱく質を調査した。その結果、「日本人になじみ深い植物(詳細は未発表)」に由来するある種のたんぱく質が、この条件を満たすことを突き止め、「満腹たんぱく」と名付けた。ラットによる実験では、満腹たんぱくを20%混ぜたエサを摂取したものと、そうでないものとを比較した結果、15%以上の効果が確認され、ヒトによる実証試験でも、有意な結果を確認できたという。