気象情報会社ウェザーニューズが、花粉症の人を対象に貸与している花粉観測機。同社では2005年から「花粉プロジェクト」に取り組んでおり、10年の花粉プロジェクトに先行し、09年12月にポールンロボの設置希望者を募集した。観測員に選ばれた人は自宅や学校、会社などに設置したうえ、毎日、症状や天気などをリポートし、インターネットを介し同社へ情報を送る。ポールンロボは直径約15cmで、人の顔のようなボール型。LEDを用いた2つの目にあたる部分の色が計測した花粉の量によって変化する。1日の花粉飛散数が0~29個では白、30~99個では青、100~199個では黄、200~299個では赤、300個以上では紫と5段階に変わる。10年に設置されるポールンロボは全国で計700台の予定。各地から集計したデータは、「花粉飛散シミュレーション」という花粉予報コンテンツにも応用され、同社のインターネットサイトで確認することができる。花粉飛散量のほかに、気温、気圧、湿度も観測することで、きめ細かな花粉予報や対策に活用される。