2011年2月22日午後12時51分(日本時間午前8時51分)に、ニュージーランド南島のクライストチャーチ市付近で発生したマグニチュード6.3の地震。同国で2番目に人口が多い都市であるクライストチャーチには、建物の倒壊などで160人を超える死者が出ている。ニュージーランドは日本と並ぶ地震国として知られ、同市の周辺では10年の9月に、マグニチュード7.1の地震が発生しており、今回の地震はその地震の最大余震と見られているが、本震の際には建物の倒壊は無く、死者も無かった。今回の地震は震源が市の中心部に近く、深さ約5キロメートルときわめて浅い直下型地震で、そのために激しい揺れが起こり、大きな被害をもたらしたと分析されている。クライストチャーチ市長は非常事態宣言を発令。市中心部では街のシンボルでもある大聖堂など多くの建物が被害を受け、地震の影響で道路は液状化。語学学校「キングス・エデュケーション」などが入った6階建てのビルが崩壊し、滞在中の日本人留学生らが巻き込まれたと見られている。日本政府は対策本部を設置し、2月23日に国際緊急援助隊を派遣した。